もうすぐで冬休み。それは楽しみだけど、休みの直前がわたしは嫌いだ。
鞄いっぱいに詰められた、教科書たち。大量の科目それぞれに用意されたそれらを今の今まで学校に置きっぱなしにしていたものだから、休みに入るまでに持ち帰らなければならないのだ。
まったく、どうして紙ってこんなに重いんだろう。嵩張るし。一枚一枚は薄くて軽いのに、束になると殺人的だ。こんなに大量の教科書を担いだら体を悪くしそうだ。塵も積もれば山となる、っていうのはよく言ったものだ。
何年も学生やってるけど、やっぱり教科書を持つのは好きじゃない。早く電子書籍になってくれないかな、教科書。どうせ大して見もしないのに、なんでこんなに苦しい思いして持ち帰らなければならないのか。
「はー、よっと」
ばばくさい掛け声と共に、リュックを背負う。重さで背骨が折れちゃいそう。ここまで溜め込んでた自分が悪いと言われたらそれまでなんだけど、やっぱり成長途中にこの重さは体罰でしょ。
「せんせーさよーならぁ~」
「はいさよなら……大丈夫? それ少し置いてったら?」
帰り際、担任の先生とすれ違ってよたよたと挨拶する。先生も心配するほどの量らしい。なら教科書もう少し減らしてくんないかな。
「持って帰んないと間に合わないもん」
「えー、計画性のない……駅まで車乗っていく?」
「ほんと!? やったぁ先生大好き!」
思わぬ救いに顔を上げる。先生が単純だなぁと笑ったけど、少しでも抱えなくてよくなるならなんでもいいや。
鞄いっぱいに詰められた、教科書たち。大量の科目それぞれに用意されたそれらを今の今まで学校に置きっぱなしにしていたものだから、休みに入るまでに持ち帰らなければならないのだ。
まったく、どうして紙ってこんなに重いんだろう。嵩張るし。一枚一枚は薄くて軽いのに、束になると殺人的だ。こんなに大量の教科書を担いだら体を悪くしそうだ。塵も積もれば山となる、っていうのはよく言ったものだ。
何年も学生やってるけど、やっぱり教科書を持つのは好きじゃない。早く電子書籍になってくれないかな、教科書。どうせ大して見もしないのに、なんでこんなに苦しい思いして持ち帰らなければならないのか。
「はー、よっと」
ばばくさい掛け声と共に、リュックを背負う。重さで背骨が折れちゃいそう。ここまで溜め込んでた自分が悪いと言われたらそれまでなんだけど、やっぱり成長途中にこの重さは体罰でしょ。
「せんせーさよーならぁ~」
「はいさよなら……大丈夫? それ少し置いてったら?」
帰り際、担任の先生とすれ違ってよたよたと挨拶する。先生も心配するほどの量らしい。なら教科書もう少し減らしてくんないかな。
「持って帰んないと間に合わないもん」
「えー、計画性のない……駅まで車乗っていく?」
「ほんと!? やったぁ先生大好き!」
思わぬ救いに顔を上げる。先生が単純だなぁと笑ったけど、少しでも抱えなくてよくなるならなんでもいいや。
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