仕事帰り。まっすぐ帰るのには疲れすぎていて、近所の河川敷に座るのが日課になったのはいつからだろうか。携帯をいじったり、走ってる人を眺めて一息ついて、また帰路に戻るのだ。
そんないつも通りの帰り道。ある日から河川敷で踊っているやつが現れるようになった。ド下手くそで、流している音にことごとく遅れている。体をろくに動かしたこともないんだろう、と思うほどのぎこちなさは、いっそピエロでも演じてるんだろうかと思うほどだった。
毎日のように仕事帰りに寄る河川敷に、明くる日も明くる日もそのピエロはいた。いつまで経っても上手くならねぇな、と思いながら、毎日見てしまうのはなんでだろうか。下手くそだとは思うのに、目が離せないのだ。
ピエロを眺める不思議な習慣は、一ヶ月が経っても続いた。これだけ眺めていると、キレがよくなったな、なんてことも思う。キレがよくなっても下手なのは変わらなかったが、まぁ光るものはあると思う。なにせ俺はずっとあいつを見てるのだ。
そんなおかしな感情が湧いてくるようになった頃、実家に帰る必要が出てきて少しの間河川敷に行かない日があった。そこからようやくいつものルーティーンに戻ると、河川敷からピエロは消えている。諦めたんだろうか、せっかく上手くなってきていたのに。
結局一度も話すことがなかったピエロ。実家にいるときは夢にさえしつこく出てきたのに、なんで戻ってきたら消えているんだろうか。少し苛立ちさえする。
ムカムカしてきたから、ピエロが踊っていたやつをやってみよう。これでも運動は得意なんだ、あいつよりは上手くやれるさ。そう気晴らしに体を動かしてみると案外上手くはいかない。もしかしたらピエロよりも下手かもしれない。
さらにイライラが募ってくる。仕方ない、明日もここで踊ろう。
そんないつも通りの帰り道。ある日から河川敷で踊っているやつが現れるようになった。ド下手くそで、流している音にことごとく遅れている。体をろくに動かしたこともないんだろう、と思うほどのぎこちなさは、いっそピエロでも演じてるんだろうかと思うほどだった。
毎日のように仕事帰りに寄る河川敷に、明くる日も明くる日もそのピエロはいた。いつまで経っても上手くならねぇな、と思いながら、毎日見てしまうのはなんでだろうか。下手くそだとは思うのに、目が離せないのだ。
ピエロを眺める不思議な習慣は、一ヶ月が経っても続いた。これだけ眺めていると、キレがよくなったな、なんてことも思う。キレがよくなっても下手なのは変わらなかったが、まぁ光るものはあると思う。なにせ俺はずっとあいつを見てるのだ。
そんなおかしな感情が湧いてくるようになった頃、実家に帰る必要が出てきて少しの間河川敷に行かない日があった。そこからようやくいつものルーティーンに戻ると、河川敷からピエロは消えている。諦めたんだろうか、せっかく上手くなってきていたのに。
結局一度も話すことがなかったピエロ。実家にいるときは夢にさえしつこく出てきたのに、なんで戻ってきたら消えているんだろうか。少し苛立ちさえする。
ムカムカしてきたから、ピエロが踊っていたやつをやってみよう。これでも運動は得意なんだ、あいつよりは上手くやれるさ。そう気晴らしに体を動かしてみると案外上手くはいかない。もしかしたらピエロよりも下手かもしれない。
さらにイライラが募ってくる。仕方ない、明日もここで踊ろう。
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