さて、今年はなにをしただろうか。蕎麦を食べながら紅白をBGMにして、わたしは考える。
一年は光の速度で過ぎていき、今年もぼんやりと年を越そうとしている。わたしはこの段になって初めて、今年もなにもしなかったなぁと落ち込み、そして寝ては忘れるのだ。来年もきっと目標はないし、好きなことを山ほどやって嫌なことを忘れようと日々を過ごし、そしてあっという間に年を終わらせる。
悲しいほどになにもない一年。成長なんてしていなくて、ただ無為に過ごした一年。振り返ればわたしはなにかを成し遂げたと言える年があっただろうか。子供の頃から、なにが得意なわけでもなかったわたしは楽しかったという感想しか湧かなかった。
実りのない一年を振り返ると、わたしの何もなさに落ち込んでくる。だけど、そんな一年を過ごしたことに後悔はないのだ。今年も一年楽しいことがたくさんあった。悲しいこともあったけど、立ち直れるくらい好きなものがたくさんあった。成長はしてないけど充実していた。本当にそう思うのだ。
食べ終わった蕎麦を片付けて、満腹に満足してソファに寝転ぶ。今年もこうして幸せに生きることができた。それを実感できる素晴らしい一年だったと思う。来年を迎えるまであと数時間。また大晦日に楽しかったと言える一年にしたい。
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