グリーンさん? それとも、グリーンさんより強かったという人? だけど、最近できた席みたいだから、誰だろうって思ってた。
それはなんと、シン。
あたしより先に突破したシンが、待っているらしい。
それを聞いたら、単純にわくわくした。シンと一緒に始めた旅が、シンと一緒に終わるんだ。
対面したシンは、チャンピオンになったと言ってもいつも通りな様子で安心した。いつものようにバトルをして――そして、あたしたちの旅の結末は、あっさりと着いた。
あたしの勝利に、シンが笑ってくれたのがとても嬉しかった。一回前のバトルのシンがおかしかったからだと思う。チャンピオンなんかどうでもいいけど、シンがあたしの知っているシンで嬉しい。
そのあと、あたしの勝利を記録するため、さらに奥に進んだ。あんまり実感は湧かないけれど、これで終わりなんだなぁと思うとちょっとだけ寂しくなった。
カーチェス。君と出会ってから始めた日記、ちゃんと最後まで続いたよ。君に出会えてよかった。ここまで一緒に来てくれて――連れてきてくれて――ありがとう。
この旅はこれでおしまいだね。
でも、また旅に行こう。
この世界はとっても広いから、まだまだ見に行っていない場所はたくさんあるはず。あたしはそれを見に行きたい。
それに、あたしにはカンナさんみたいな人になるって夢もあるもん。強くて、かっこいい人になりたい。
だから、とりあえず今は。
お疲れ様、カーチェス。きっと今日はいい夢が見れるよ。
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