嬉しくて嬉しくて、これからポケモントレーナーになるんだって、やっと心の底から熱が沸き上がってきた。なんとなくポケモンと一緒に生きていくんじゃない。この子と強くなりたい、この子のために強くならなきゃいけないんだって。
そのためにも、研究所でポケモン図鑑を貰うことに。その前にママに報告しようとしたら、まどろみの森に続く柵が開いていたの。昨日のウールーが、柵を開けていっちゃったみたいで。
慌ててホップと入ったまどろみの森は、霧が深くてとても怖かった。少し離れると一緒にいるホップの姿も見えなくなるくらい。はぐれないように、奥まで歩いていった先に現れたのは、一匹の荘厳なポケモン。
四つ足で、赤の体毛が美しい、そのポケモン。焦って攻撃してもびくともしないどころか、攻撃が当たることすらしなかった。どんどん霧は濃くなっていって、最後は周囲が真っ白になって――気付けば、わたしたちは倒れていた。
ダンテさんが助けてくれたけれど、あれは一体なんだったのだろう。あんなポケモンがまどろみの森にいるなんて、聞いたこともない。
それからわたしたちは、ポケモン研究所で出会ったソニアさんにポケモン図鑑を貰った。
ここにポケモンの情報を書き込んでいけば、いつかあのポケモンのことを知ることができるのかな……。
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